この記事の概要
- イーサリアムをつかったスマートコントラクトの開発環境を手元に用意する
- 今回は開発環境の用意まで
- ParityやGethといったクライアントではない
大まかな流れ
大きく分けて以下の3つをインストールすることで開発環境を用意することができる。
- Parityのインストール
- MetaMaskのインストール
- Node.jsのインストール
- Truffleのインストール
- Ganacheのインストール
この流れでイーサリアムチェーンを使った開発環境を用意する。
Parityのインストール
Parityは、Ethereumや他のイーサリアムベースのブロックチェーンを実行するためのクライアントソフトウェアです。
以下では、Parityをインストールする手順を説明します。
- 公式ウェブサイトにアクセスする Parityの公式ウェブサイト(https://www.parity.io/)にアクセスします。
- ダウンロードページに移動する ホームページから、メニューバーの「Downloads」(ダウンロード)セクションをクリックします。
- Parity Ethereumを選択する ダウンロードページで、「Parity Ethereum」を選択します。これは、Ethereumのクライアントを提供するパッケージです。
- 対応するオペレーティングシステムを選択する インストールするオペレーティングシステムに応じて、適切なバージョンを選択します。例えば、Windows用の場合は「Windows」をクリックします。
- インストーラーをダウンロードする 選択したオペレーティングシステムに対応したインストーラーファイルがダウンロードされます。それをクリックして、Parityのインストールプロセスを開始します。
- インストールプロセスの完了 ダウンロードが完了すると、インストーラーを実行します。指示に従って進めていき、Parityを適切な場所にインストールします。
- Parityの起動と設定 インストールが完了すると、Parityを起動することができます。必要に応じて、ノードの設定やウォレットの作成などの手順を実行して、Parityを使用できる状態に設定します。
以上がParityのインストール手順です。
Parityを使用すると、Ethereumや他のイーサリアムベースのブロックチェーンネットワークに接続し、ノードを実行することができます。
注意点として、セキュリティを確保するために最新のバージョンを使用し、公式サイトからのダウンロードを推奨します。
MetaMaskのインストール
MetaMaskは、Ethereumやその他のブロックチェーン上で仮想通貨を管理し、DApps(分散型アプリケーション)を使用するためのウェブウォレットです。
この記事では、ChromeウェブブラウザにMetaMaskをインストールする手順を詳しく説明します。
- Chromeウェブストアにアクセスする 最初に、Google Chromeを起動し、アドレスバーに「chrome://extensions」と入力します。または、Chromeウェブストアで直接検索することもできます。
- MetaMaskを検索する Chromeウェブストアのページにアクセスしたら、検索バーに「MetaMask」と入力します。検索結果が表示されるまで待ちます。
- MetaMaskをインストールする MetaMaskの検索結果が表示されたら、拡張機能のリストからMetaMaskをクリックします。次に、「追加」ボタンをクリックして、MetaMaskをChromeにインストールします。
- 拡張機能を有効にする MetaMaskがインストールされると、Chromeの拡張機能バーにMetaMaskのアイコンが表示されます。アイコンをクリックしてMetaMaskを有効にします。
- MetaMaskの設定 MetaMaskを有効にした後、アイコンをクリックしてウォレットを開きます。最初の起動時には、利用規約やプライバシーポリシーに同意する必要がある場合があります。
- ウォレットの作成 MetaMaskが正常に起動したら、「Create a Wallet(ウォレットを作成する)」をクリックします。パスワードを作成し、ウォレットの作成手順に従って進みます。
- シードフレーズのバックアップ ウォレットが作成されると、MetaMaskは一連の単語(シードフレーズ)を表示します。これはウォレットの復元に使用されるため、安全な場所に保存してください。
Node.jsのインストール
Node.jsは、JavaScriptランタイム環境であり、サーバーサイドでのJavaScriptの実行に使用されます。以下では、Node.jsのインストール手順を説明します。
- 公式ウェブサイトにアクセスする Node.jsの公式ウェブサイト(https://nodejs.org/)にアクセスします。
- ダウンロードページに移動する ホームページから、「Downloads」(ダウンロード)セクションをクリックします。
- 安定版をダウンロードする ダウンロードページで、安定版(LTS)を選択します。LTSバージョンは、長期サポートを受ける安定したバージョンです。
- 対応するオペレーティングシステムを選択する インストールするオペレーティングシステムに応じて、適切なパッケージを選択します。例えば、Windows用の場合は「Windows Installer」をクリックします。
- インストーラーをダウンロードする 選択したオペレーティングシステムに対応したインストーラーファイルがダウンロードされます。それをクリックして、Node.jsのインストールプロセスを開始します。
- インストールプロセスの完了 ダウンロードが完了すると、インストーラーを実行します。指示に従って進めていき、Node.jsを適切な場所にインストールします。
- インストールの確認 インストールが完了したら、コマンドプロンプトやターミナルを開き、
node -v
コマンドを実行してNode.jsのバージョンが表示されるか確認します。同様に、npm -v
コマンドを実行してnpm(Node.jsのパッケージマネージャ)のバージョンも確認します。
以上がNode.jsのインストール手順です。Node.jsを使用すると、JavaScriptをサーバーサイドで実行したり、パッケージの管理や開発作業を行ったりすることができます。
注意点として、安定版(LTS)の使用と公式サイトからのダウンロードを推奨します。
Truffleのインストール
Truffleは、Ethereumのスマートコントラクト開発を支援するためのフレームワークです。
以下では、Truffleをインストールする手順を説明します。
- Node.jsのインストール Truffleをインストールする前に、Node.jsが必要です。先ほど説明した「Node.jsのインストール」手順に従って、Node.jsをインストールしてください。
- コマンドラインツールのインストール Truffleはコマンドラインツールとして提供されています。インストールを開始するには、コマンドプロンプトやターミナルを開きます。
- Truffleのグローバルインストール コマンドプロンプトまたはターミナルで、以下のコマンドを実行してTruffleをグローバルにインストールします。Copy code
npm install -g truffle
このコマンドは、npm(Node.jsのパッケージマネージャ)を使用してTruffleをインストールします。-g
フラグを使用することで、Truffleをシステム全体で利用できるようにします。 - インストールの確認 インストールが完了したら、以下のコマンドを実行してTruffleのバージョンを確認します。Copy code
truffle version
バージョン情報が表示されれば、Truffleが正常にインストールされています。
Truffleのインストール手順がこれで完了しました。Truffleを使用すると、Ethereumのスマートコントラクトの開発、デプロイ、テストを効率的に行うことができます。
開発を始める前に、Truffleのドキュメンテーションやチュートリアルを参照することをおすすめします。
Ganacheのインストール
Ganache(以前はTestRPCとも呼ばれていました)は、ローカルで動作するEthereumブロックチェーンのエミュレータです。以下では、Ganacheをインストールする手順を説明します。
- 公式ウェブサイトにアクセスする
Ganacheの公式ウェブサイト(https://www.trufflesuite.com/ganache)にアクセスします。 - ダウンロードページに移動する
ホームページから、「Download」(ダウンロード)セクションをクリックします。 - 適切なバージョンを選択する
Ganacheはデスクトップ版とコマンドライン版の2つのバージョンがあります。使用するプラットフォームと好みに応じて、適切なバージョンを選択します。 - インストーラーをダウンロードする
選択したバージョンに応じたインストーラーファイルがダウンロードされます。それをクリックして、Ganacheのインストールプロセスを開始します。 - インストールプロセスの完了
ダウンロードが完了すると、インストーラーを実行します。指示に従って進めていき、Ganacheを適切な場所にインストールします。 - Ganacheの起動
インストールが完了したら、Ganacheを起動します。Ganacheのデスクトップ版では、アプリケーションを起動してウィンドウが表示されます。コマンドライン版では、コマンドプロンプトやターミナルでganache-cli
コマンドを実行します。 - ローカルブロックチェーンの使用
Ganacheを起動すると、デフォルトでローカルのEthereumブロックチェーンが起動します。GanacheのUIまたはコマンドライン出力を使用して、アカウント情報、ブロックデータ、トランザクションのデータなどを確認できます。
Ganacheのインストール手順がこれで完了しました。Ganacheを使用すると、ローカルで簡単にEthereumブロックチェーンをセットアップしてテストや開発を行うことができます。Ganacheの詳細な使用方法については、公式ドキュメンテーションを参照してください。
これだけ!!
なんとこれだけでイーサリアムを使った開発環境が手に入ります。
すごい時代ですね・・・・
とはいえ、JavaのようにEclipseを入れたら全部できる。みたいなもんじゃないので、JavaやC#という様なトラディショナルな技術を使う人からは馴染みのない方法かもしれないですね。
次は使ってみよう!