自分で作り、動く理由を説明し、確かめながら変更できるエンジニアへ。JavaからWebアプリの開発を始める人に、現場で土台づくりのために勧めている3冊です。
スッキリわかるJava入門 第5版変数・条件分岐から、メソッドやクラスの基本まで学ぶ。学ぶこと・得たい力を見る ↓画面が初めてなら|HTML/CSS
1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座[第2版]入力欄を作り、幅や余白を整える。ブラウザ側の土台を学ぶ。学ぶこと・得たい力を見る ↓DBが初めてなら|SQL
スッキリわかるSQL入門 第4版保存したデータを、条件を指定して取り出し、変更する。学ぶこと・得たい力を見る ↓Javaもプログラミングも初めてなら、まず『スッキリわかるJava入門 第5版』から。3冊を一度にそろえる必要はありません。画面を作るときにHTML/CSS、データを保存するときにSQLの本を使います。すでに学んだ分野は飛ばしてください。
この記事は、これからJavaを始める人と、Javaの基礎を学び、Spring Bootへ進むために画面・DBの知識を補いたい人を想定しています。
この記事でわかること
- 現場で目指したいエンジニア像
- コードを見て分からなかった箇所から、本を選ぶ方法
- 各書籍で身につけたい力と、Spring Bootへ進む目安
目指すのは、作った処理を説明し、確かめながら直せる人
目標は、本を丸ごと暗記することではありません。文法を忘れたら、本を開いて確認して大丈夫です。まずは変数・条件分岐・繰り返し・メソッドを使って短い処理を書き、値や条件を変えたときの結果を説明できることを目指しましょう。
Spring Bootへ進む具体的な目安は、後半の6項目チェックリストで確認できます。
その学びを、次の仕事に生かす。
このサイクルを回すために、どの知識を補えばよいか。商品の注文に使う短いコードを見て、分からなかったところから、本を選んでいきます。
コードを読んで、分からなかったところから本を選ぶ
全部分からなくても、最初の1冊は『スッキリわかるJava入門』で決まりです。今、答えられる必要はありません。すでに学んだことがある人は、次の3つから説明しづらかった箇所を探してください。
Java:個数を0にしたら、代金は計算される?
単価500円の商品の代金を計算する処理です。mainメソッドだけを抜粋しています。quantityを0に変えたとき、どちらの処理が動くでしょうか。
public static void main(String[] args) {
int unitPrice = 500; // 1個の値段
int quantity = 2; // 購入する個数
int maxQuantity = 10; // 購入できる上限
if (quantity < 1 || quantity > maxQuantity) {
System.out.println("1〜" + maxQuantity + "個で入力");
} else {
int total = unitPrice * quantity;
System.out.println(total + "円");
}
}HTML/CSS:入力欄の「2」は、何という名前で送られる?
ノートを注文する画面の主要部分です。「個数」という見出しを「注文数」に変えると、送る項目の名前も変わるでしょうか。
<form action="/orders" method="post">
<p>ノート:500円</p>
<input type="hidden" name="productId" value="1">
<label for="quantity">個数(1〜10個)</label>
<input id="quantity" name="quantity" type="number"
min="1" max="10" required>
<button type="submit">注文する</button>
</form>見た目を整える指定はこちらです。入力欄とボタンが同じ幅になるのはどこで、ボタンの上の余白はどこで決まるでしょうか。
form { max-width: 20rem; }
label, input, button { display: block; }
input, button {
width: 100%; box-sizing: border-box;
padding: 0.5rem;
}
button { margin-top: 1rem; }ここでは画面の部品と見た目だけを扱います。送信先の/ordersで値を受け取るJavaの処理は、Spring Bootでつなぎます。
SQL:ノートだけ600円にして、ペンは100円のままにできる?
練習用の商品表productsには、IDが1の「ノート・500円」と、IDが2の「ペン・100円」が入っています。次の処理で、変更する商品はどこで決まるでしょうか。
UPDATE products SET price = 600 WHERE id = 1;
SELECT id, name, price FROM products ORDER BY id;
DELETE FROM products WHERE id = 1;
SELECT id, name, price FROM products ORDER BY id;個数と条件を変えたとき、どの処理が動くか分からなかった
最初のJavaコードで、
『スッキリわかるJava入門』で補う内容を見るquantity・if・金額計算のつながりを追いづらかったら、値の扱い方と、条件で処理を分ける基本から学びます。入力欄の名前と、見た目の指定の違いが分からなかった
HTMLの
『HTML & CSSとWebデザイン入門講座』で補う内容を見るname・labelと、CSSのwidth・marginが、それぞれ何を変えるのか。区別しづらかったら、ページを作りながらHTMLとCSSの役割を学びます。ノートだけが変わり、ペンが変わらない理由が分からなかった
SQLの
『スッキリわかるSQL入門』で補う内容を見るWHERE id = 1を外した場合、どの商品が変わるか。対象を絞る条件と、実行後に確かめるデータの範囲を学びます。
『スッキリわかるJava入門』で、処理を読み、書く土台を得る
スッキリわかるJava入門 第5版
変数・条件分岐から、クラスの基本まで学ぶ一冊。
豊富な図とサンプルで、変数、条件分岐、クラス、例外処理まで順番に学べます。Javaの最初の教科書を探している人向けです。
- Javaを基礎から体系的に学びたい
- Java 25 LTS対応の入門書を選びたい
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Javaを初めて学ぶ人に、最初の1冊として勧める本です。会話や図、例題、練習問題があり、文法の説明を読むだけでなく、値や条件を変えて理解を確かめられます。ブラウザでコードを実行する学習環境も用意されているため、開発環境の設定で止まったときにも学び始める方法があります。
- この本で学ぶこと
- 変数・条件分岐・繰り返し、処理に名前を付けるメソッド、クラスの基本、例外処理。値がどの処理を通り、何が結果として返るかを学びます。
- ここで得たいこと
- 単価と個数から代金を出し、0個なら計算しない理由を説明できること。上限を10個から5個へ変える場所を見つけ、0・1・5・6個の結果を確かめられる状態を目指します。
- 次に埋めること
- Javaで計算できても、ブラウザの入力画面やデータベースの操作は別の知識です。画面はHTML/CSS、保存したデータの扱い方はSQLで補います。
第5版はJava 25対応です。学習には本で案内された環境を使ってください。会社・学校がJava 17や21を指定している場合は、導入部分などの書き方と指定教材との対応を確認して選びます。
『HTML & CSSとWebデザイン入門講座』で、入力画面を作る土台を得る
1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座[第2版]
HTMLで構造を作り、CSSで読みやすく整える。
Webページを作りながら、HTMLとCSSの基本、画面サイズに応じた配置を学べます。Javaの処理につなぐ前に、ブラウザ側の土台を作る一冊です。
- ページの部品と見た目の指定を区別したい
- スマホでも読みやすい画面を作りたい
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ブラウザに表示する画面が初めてなら、Manaの入門書を選びます。ページを作りながら、部品を置くHTMLと、幅・余白・配置を整えるCSSを結び付けて学べるためです。Javaの担当でも、送る項目や画面の構造を読めると、入力の問題を調べる足場になります。
- この本で学ぶこと
- HTMLでページの部品を組み立て、CSSで見た目を整える基本。画面サイズに応じた配置も、ページ制作を通して学びます。
- ここで得たいこと
- 入力欄を作り、見出しの文字と送信する項目名を区別できること。
name="quantity"を残したまま見出しだけ変えたり、CSSで幅や余白を直したりできる状態を目指します。 - 次に埋めること
- HTML/CSSだけでは、注文の処理や保存は完成しません。送った値をJavaで受け取り、入力内容を確認して保存する流れは、Spring Bootでつなぎます。
『スッキリわかるSQL入門』で、必要なデータを扱う土台を得る
スッキリわかるSQL入門 第4版
SELECTから集計・結合まで、SQLの基本を一冊で学ぶ。
Javaコードだけでは解決できない検索不具合を理解する土台になります。SQLを初めて触る新人向けです。
- SQLを基礎から学びたい
- 検索条件やJOINを理解したい
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データベースが初めてなら、この本で追加・検索・更新・削除と、対象を絞る条件を学びます。練習問題で命令と結果を確かめられるため、SQLを書いて終わりにせず、「どのデータが変わったか」を見る練習につなげられます。
- この本で学ぶこと
- SQLの基本操作、検索条件、集計や表の結合。必要なデータを選び、保存した内容を扱う基本を学びます。
- ここで得たいこと
- ノートだけ値段を変え、ペンは変わっていないと確認できること。削除でも同じように対象を絞り、実行後に残ったデータまで確かめられる状態を目指します。
- 次に埋めること
- JavaからSQLを実行し、画面で入力された内容を保存・表示する流れは、Spring Bootで学びます。
Spring Bootへ進める?6項目でチェック
本やメモを見ながらで大丈夫です。上に載せたコードを変更し、書かれた結果を自分で確認できた項目にチェックしてください。Java・画面・DBは、それぞれ別々に試します。
6項目できたら、Spring Bootで3つをつなぐ学習へ。
『作って学ぶ Spring Boot入門』で、画面の入力をJavaで処理し、DBに保存・表示する流れを学びましょう。
チェックできない項目があれば、その項目だけ復習。
上の「迷ったら」から該当する本を確認し、同じ変更をもう一度試してください。本を最初から読み直す必要はありません。
これは、この記事で紹介する画面とDBを使うSpring Boot入門へ進む目安です。今は3つがつながっていなくても構いません。高度な画面デザインやSQLの全機能を覚え終わるまで待つ必要もありません。
まとめ
Javaが初めての人も、3つとも分からなかった人も、まず『スッキリわかるJava入門 第5版』を1冊選んでください。画面の構造と見た目が分からなかったらHTML/CSSの本、データの対象を絞れなかったらSQLの本へ。今の学習に必要な1冊から進めましょう。
