「Win-Winの提案」と言われたら、単価だけで判断せず、予算の合計と双方が引き受ける仕事を確認します。条件が合わないときは、何が変われば再相談できるかも話します。
一般的なWin-Winのイメージ
「双方に利益がある」と言うには、双方の必要条件が満たされるかを確かめます。提示された単価、支援してほしい期間、必要なスキル、受け入れ側がレビューできる人数を並べると、値引き以外の調整案も見つかります。
『7つの習慣』で扱うWin-Win
スティーブン・R・コヴィーの『7つの習慣』では、第4の習慣として双方が納得できる合意を探す考え方を扱います。以下は、案件に必要な支援をどう提案するかを整理するための架空の例です。 FranklinCoveyの第4の習慣
支援側の初回提案は月100万円で1名。受け入れ側は、来月から開発とレビューの2つを担当できる体制を求めています。月の予算、スキル、受け入れ工数はここから確認します。
Win-Win
月80万円で2名なら合計160万円です。受け入れ側に160万円以上の予算と2名のレビュー枠があり、支援側も必要なスキルと採算を確保できるなら候補になります。予算が150万円なら、単価を下げてもその組み合わせは採れません。
Win-Lose
急ぎの案件で初回の条件を押し通せば、支援側は希望単価を得られます。受け入れ側は予算を超えたり、レビューの枠を他案件から回したりする可能性があります。提案額と納期だけで成立と書かず、誰が追加の負担を引き受けるかを確認します。
Lose-Win
支援側が工数や採算を確認せず値引きを受け入れる場合です。途中で体制を維持できなければ、受け入れ側も困ります。見積もり時に、対応範囲と支援期間を確かめます。
Lose-Lose
条件の違いを確認しないまま契約して、開始後に受け入れ側はレビューが回らず、支援側は待ち時間が増える場合です。双方が時間を失う前に、初週に誰がどこまでレビューするかを決めます。
Win
自社が欲しい単価や人員だけに目を向ける姿勢です。希望を持つことと、相手の必須条件を尋ねることは両立します。予算の上限や必須の経験を早めに聞くと、出せる提案が絞れます。
Win-Win or No Deal
条件を調整しても双方の必要条件が揃わなければ、見送ります。予算150万円でレビューも1人分しか受けられないなら、80万円×2名のまま進められません。「今回は2名を受け入れる条件が合いません。1名で優先作業を絞る案を出せる時期に、再相談しましょう」と条件を残します。
合意できる案と、見送る条件を残す
会議には「開発とレビューの優先順位」「月の総予算」「誰が受け入れレビューをするか」を持ち込みます。優先作業だけなら1名でできる、社内でレビューを引き受けられる、と分かれば次の案が出ます。どの条件も動かせない場合は、見送る理由と再相談できる条件を双方で記録します。
